あ行

アート紙
表面に白色顔料を塗布して印刷適性を高めた塗工紙で印刷用紙の一種。表面に鉱物性の白色顔料を塗布し、つやがあり滑らかな風合い。高品質の印刷などに使われる。
アウトデント
横組みの文章で段落の1行目が始まる位置を、他の行よりも左に置くことにより、見出し語などを目立たせることができる。縦組みの場合の文章では、他の行より上になる。インデントとは反対の機能。
アウトライン化
アウトライン化された文字は、テキストではなく画像データとして扱われるため、文字化けをあらかじめ防ぐ役割もある。
アウトラインフォント
文字形をパソコン上で表示するためのデータ形式。曲線を計算して、表示・印刷時に描画する点の配置を決定するため、変形や拡大や縮小をおこなっても決して文字の形が崩れない。
青焼き
印刷直前のフィルムから複写した校正用のもの。主として誤字、脱字、レイアウトのチェックをするときに使う。
アクロバット
Adobe Systems社のPDFファイル編集アプリケーションソフト。アクロバットリーダーとは違い、編集機能を装備している。
アクロバットエクスチェンジ
Acrobat Readerの機能に加え、ページの差し換え、目次やしおりの作成、PDFファイル中へのリンク作成などができる。
アクロバットディスタイラー
ドキュメントファイルをPDFファイルに変換するツール。
アクロバットリーダー
Adobe Systems社のPDFファイル閲覧ビューア。編集作業は行えないが、あらゆる環境化でも元のレイアウトを保持して、PDFファイルを表示できる。スタンダードに普及しているフリーウェアー。
網代(あじろ)綴じ
製本の綴じ方のひとつ。無線綴じの改良型で、折り丁の背に接着剤をしみ込ませて接合し綴じる製本方法。
アスキー
アメリカ規格協会(ANSI)が定めた、情報交換用の文字コードの体系。
アステリスク
記述符号の一つで、注・参照・疑義などを示すしるし。「*」の符号。
遊び紙
主に本の巻頭と巻末の本文と見返し紙との間に入れる紙。
アンダーライン
線を文字の下に付けること。下線ともいう。
あたま揃え
文字組版において、横組みは行の左端、縦組みは行の最上部が揃うレイアウト方法。
アタリ
一時的に入れておくために使用する画像のこと。校正などで使用、データ容量を軽くするため、低解像度の画像が使用されることが多い。
アタリ罫
画像などの範囲や位置を指示するために、レイアウトやデザイン時に書かれる線のこと。
アップロード
データ(ファイル)をインターネットなどを介して送信すること。逆をダウンロードという。
アポストロフィ
欧文文字の右肩に付ける「'」の記号。
網掛け
写真などを印刷するためにきめ細かな点の集まりに変えるスクリーニング(印刷用の原稿に加工するための工程)のこと。
網点
色の濃淡を表現する極小な点(ドット)。
網点スケール
色の濃淡(グラデーション)をパーセンテージで表した図。
網ネガ
画像などを網点に変換して、ネガフィルムにおこしたもの。
網ポジ
画像などを網点に変換して、ポジフィルムにおこしたもの。
アメリカ式ポイント制
ポイントは写植の単位の規格の一種で、1ポイントは1/72.28インチ(約0.35146ミリ)
アンシャープマスク
Photoshopのフィルタのひとつで画像のシャープネス(鮮鋭度)を高める処理機能。画像の明暗差や輪郭部分の色が強調される。
イキ
修正原稿に誤って校正記号や修正を書き込んだ際に、これを取り消す場合に近くに「イキ」と書き込み、「元の状態に戻す」という意味。
異体字
漢字やかなの一般的な字体を除いた文字の総称。DTP上ではこれを「外字」として定義、一般のフォントには含まれず、外字フォントなどで対応。OpenTypeフォントは、異体字を同一フォントの中に含めることができる。
一太郎
ジャストシステム社が開発した日本語ワープロソフトウェア。
一部抜き
印刷の品質を検査するために、刷り出し開始後に一部サンプルとして抜き出す印刷物。「刷り出しチェック」ともいう。
イニシャルキャップ
アイキャッチ効果(注目を集めるのために絵や写真、文字などの視覚的効果)をねらって、章の先頭にある段落の最初の1文字目を拡大したりして見せる効果。
イメージスキャナ
文字・絵・写真をデジタルデータとして変換する装置。「スキャナ」とはこのイメージスキャナのこと。
イラストレーター
アドビ システムズ社のグラフィックソフト。正式にはAdobe Illustrator。InDesign、Photoshopと並び一般に広く普及している。
色かぶり
写真の色が本来の色どおり再現されず、青み、赤み、黄みのどれかが強く出てしまっていること。
色校正
カラーや特色印刷のための実際の印刷インキで試し刷りすること。一般に「色校」という。
色の三属性
色を形成する3つの要素。色相、彩度、明度のこと。色の三属性は、すべての色(自然界)をとらえるための考え方。
色縁
文字や図版など背景色に埋もれないために他の色で縁取りすること。一般に白で縁取った場合が多く「白縁」という。
色分解
カラー印刷で使うインキの色数だけ色版を分ける。このためカラーのイラストや写真をプロセスカラーのCMYKに分けることを色分解という。
色補正
画像などをインキの色に合わせて調整すること。
色見本帳
カラーインキのメーカーが作っている特色ごとに分けた見本帳を指す。各色のインキの配合率がわかるようになっており、印刷時にその配合率に基づいて特色を練る。主に大日本インキ化学工業のDIC、東洋インキ製造のTOYOなどがある。
印刷プレビュー
DTPソフトなどで作成した印刷物などの仕上がり状態を確認するための機能。プリントする前に印刷仕上がり状態をプレビューにて確認できる。
インストーラ
パソコンにアプリケーションなどを入れるために使用するプログラム。
インターネット
世界規模で通信プロトコルTCP/IPを用いて相互通信を可能にしたコンピュータネットワーク。
インチ
ヤード・ポンド法の長さの単位で1インチは約2.54センチ。単位は12進法で12インチで1フィートとなる。
インデックス
本の巻末に付ける索引、番号順、アルファベット順に並べた見出しや目録のこと。
インデント
InDesignなどのDTPソフトで文書を流し込む際に文字列の開始位置をずらす「字下げ機能」の一つ。
イントラネット
組織内のLANにWebで使用されている技術を応用したもの。
引用
自分の著作物に他者の著作物の一部を転記すること。「引用」であれば著作権の侵害にはならず、許諾も特には必要ない。
インラインフレーム
InDesignなどでテキスト領域内にテキストや画像のフレームを貼付けて文字として認識させる機能。
インライン入力
入力時に入力ウィンドウを使用せず、実際に直接、文字を配置する位置に入力、変換する機能。
ウィジウィグ
What You See Is What You Getの略語、「見たものが、手に入るもの」という意味。モニター画面で表示したものが、そのまま印刷物やHTML文書として出力することをさす。ほとんどのDTPがWYSIWYGの上に成立している。
ウィドウ
直訳すると「未亡人」という意味で、ページの先頭に前の段落の最終行が次ページの冒頭に1、2行だけはみ出た状態のこと。組版する上では出来るだけ避けたほうが望ましい。
ウィルス
コンピュータウィルスのことで、システムやソフトウェアに感染して、データなどを破壊するプログラム。
ウェイト
フォントの太さのこと。同一名称のフォントで、太さのバリエーションがある場合に規定される。
上揃え
あたま揃えともいい、行の揃え方。上に揃えたもの。
上付き
肩付き文字ともいい、レジスターマークや累乗の数字に使う。
浮き出し印刷
インキが乗った部分を盛り上がらせて仕上げる特殊な印刷方法。主にカードや名刺、文房具などの印刷で使用する。
内校
編集者にゲラ(校正時の試し刷りやコピーのこと)を渡す前に組版担当者または校正担当者が組版の間違い(文字の入力ミスや修正漏れ)をチェックする内部校正のこと。
裏うつり
印刷物のインキが乾く前に次の紙が上に重なり、重なった紙の裏にインキが写ってしまうこと。「裏抜け」ともいう。
裏罫
活版印刷で使用する太さ0.4mm前後の線のこと。
裏抜け
印刷物の裏の文字や写真などが微かに透けて見えること。「裏うつり」ともいう。
エイリアス
Windowsの「ショートカット」と同じ機能で、MACでアプリケーションやファイル、フォルダの元にリンクしているもので、アイコンとしてデスクトップなどに置いておく。
エキスパンド
書体の欧文ファミリーの中で文字幅が最も広いものをいう。
エクストラネット
多数のイントラネットをネットワークとして、イントラネット間で相互通信を可能にしたネットワーク。
エクセル
正式名称はMicrosoft Excel。マイクロソフト社の多機能表計算ソフト。InDesignではセル毎のデータをタブ区切でテキストとして取り込むことができる。
エッジの検出
InDesign上で切り抜きしたい画像の輪郭線を自動的に検出する機能。クリッピングパスを作成する際に使用する。
エディタ
ワープロのようなレイアウトや文字の装飾機能が少なく、テキストデータを編集することだけに特化したソフトで、テキストエディタが該当する。
エディトリアルデザイン
書籍、雑誌、新聞など出版物のデザインのこと。企画、編集、紙面構成と印刷、製本など総合的な高い知識と優れた構成力が求められる。
エンベッド
埋め込む、組み込むという意味で、PDFファイルへ文字の埋め込みを行う処理のこと。
エンボス紙
洋紙(アート、コート紙)に布目や絹目の型押しを施した高級な用紙。美術書、カタログなどの表紙やケースによく使用する。個性的な風合いと暖かみのある独特の感触が特徴。
追い込み
はみ出た文字や約物など前の行に移動すること。行頭に受括弧や句読点などがくるのを避ける行頭禁則処理。「追い出し」とは逆の作業にあたる。
追い出し
行末禁則となっている文字や約物などを、その前の1文字といっしょに次の行に入れてしまうこと。「追い込み」とは逆の作業にあたる。
追い丁
一般的に通しノンブルともいう。分冊された書籍や雑誌のノンブル(ページ番号)を全冊通して付けるやり方。
オートトレース
スキャンした地図やロゴなどを下絵としてIllustratorなどのドローソフトで、自動的に輪郭をトレースする機能のこと。
大扉
別名本扉ともいい、書籍には章ごとに入れる章扉や付録の前に入れる扉(扉、中扉)など、タイトル名や著者名を示す最初の扉をこれらと区別して大扉という。
オーバープリント
カラー印刷において、色の上に別色を刷り重ね(のせ)する処理のこと。オーバープリントの設定もデータ作成時に行う。InDesignでもブラック100%の文字はデフォルトでオーバープリントになる。
オーバーフロー
DTPソフトでテキストを取り込むとき、テキスト量が多く、文字ボックスに納まりきらないこと。
オーファン
段やページの末尾に次の段落の始まりが1、2行だけ入り込んでしまうこと。
オープンパス
イラストレータなどでラインを描くときに始点と終点が個別のラインになること。
オールキャップス
InDesignではオールキャップスコマンドという機能があるが、大文字のことをキャップス(Caps)といい、欧文の表記の際に文節などのすべてを大文字で表示すること。
送り
文字と文字、行と行の間隔を「送り」という。一般的に字送り、行送りという。
本の部分名称で、その本の内容紹介やP R などが印刷されており、表紙の通常は一番下を覆うように巻く。
オブジェクト
InDesignでドキュメント内に配置するグラフィック、図形、線やテキストのこと。Illustratorでは作成する図形のこと。
オフセット印刷
印刷版式の方法で、化学的に版にインキを転写する部分としない部分に分け、ブランケット経由で原紙に転写する印刷方法。版を円筒状に設置し給紙する輪転印刷機は新聞や折り込みチラシなど短時間で大量生産に向いている。
表罫
活版印刷で使用する最も細い罫線のことで、太さは0.1~0.2mm程度。
親文字
ルビ(ふりがな)が付いている漢字を親文字という。
冊子などを印刷する際に一回で大きな用紙に印刷する。製本工程にて1ページ単位になるまで折り機で折って、紙に何ページ分の印刷をしたかを本のページの単位となるのが「折」という。
オリジナルコントラスト
写真など画像をスキャンして、画像加工などを施す前のコントラストのこと。
折り丁
印刷した折を、実際の仕上がりのサイズになるまで折り込んだもの。
オンデマンド印刷
高性能のレーザープリンタやインクジェットプリンタを用いて、ダイレクトに印刷するシステム。一般に少部数(1000部以下)の印刷に向いており、近年大幅に普及しており、オフセット印刷と比較して品質面でも遜色のないプリンタ増えている。
音引き(おんびき)
長音(伸ばす音)を表記するために片仮名に付ける記号「ー」のこと。
オンボードメモリ
パソコンにデフォルトで搭載されているメモリのことで内蔵メモリともいう。
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